緊急避妊薬(アフターピル・後ピル)ノルレボ錠について
ノルレボ法(LNG)→新緊急避妊薬(ノルレボ錠)とは、ノルレボ錠を使用した緊急避妊法です。
緊急避妊法(アフターピル・後ピル)は、妊娠に至るまでの卵胞発育、排卵、着床の全てを阻害します。
緊急避妊法(アフターピル・後ピル) で使用する薬は黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を成分とした薬剤であり、世界約50カ国以上で使用されています。
1999年にフランスで初めて承認され、世界保健機関(WHO)から緊急避妊目的の必須医薬品に指定されている薬であり、日本では、2011年に厚生労働省から認可がおり、2011年5月24日から発売開始となりました。ノルレボ錠は、「黄体ホルモン」のみを含むピルですので、旧緊急避妊薬プラノバールに比べ、より副作用が少なく、72時間の服用で確実な避妊効果を得られるようになりました。
◎1錠を1度に服用します。
ノルレボの副作用
○吐き気
○不正出血
○腹痛・下痢
○頭痛
○倦怠感
※動悸・激しい頭痛・しびれ等の症状がでた場合は服用を中止し、ただちにご連絡下さい。
■禁忌・処方が出来ない方
※妊娠を疑う症状がある方
※妊娠している方
※授乳中の方(乳汁中に成分が移行される為、36時間は授乳を避ける)
緊急避妊薬(アフターピル・後ピル)プラノバール錠について
ヤッペ法(YAZPE)→旧緊急避妊薬(プラノバール錠)とは、プラノバール錠を使用した緊急避妊法です。
このヤッペ法に使われるプラノバール錠は、もともと緊急避妊を目的とした薬剤ではなく、生理日を調整する中用量ピルを転用したであり、排卵を阻害します。
プラノバールは、「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」を含む中用量ピルですので服用した人のおよそ半数の方に、吐き気や嘔吐が出る可能性がある副作用が強い薬です。
用量の違いは卵胞ホルモン(エルトロゲン)の違いであり、高用量=50μg以上・中用量=50μg・低用量=50μg以下のことを言います。
◎2錠服用後、12時間後に更に2錠服用します。(制吐剤も服用していただきます)
プラノバールの副作用
○吐き気・胃痛・食欲不振
○乳房の張り
○不正出血
○腹痛・下痢
○頭痛
○倦怠感
○コンタクトレンズの違和感
※服用2時間以内に嘔吐した場合は、ただちにご連絡下さい。
※動悸・激しい頭痛・しびれ等の症状がでた場合は服用を中止し、ただちにご連絡下さい。
■禁忌・処方が出来ない方
※妊娠を疑う症状がある方
※妊娠している方
※授乳中の方(乳汁中に成分が移行される為、36時間は授乳を避ける)
※プラノバール錠で薬疹やアレルギーが出たことがある方
※重い肝機能障害がある方
※プラノバール錠では血栓症が起きる可能性がありますので、35歳以上で1日15本以上喫煙する方
※喫煙されている方は禁煙してください